皆さんは壁に時計や絵を掛けようとして、ビスを打ったけど、うまく取り付けられなかった、すぐに取れてしまったということは無いでしょうか?
これは、その下地に使われている建材が、石膏ボード(プラスターボード)と呼ばれる、石膏を固めて表面に紙を貼ったものが使用されているからです。
石膏ボードは、安価で加工がしやすく、取り付けも簡単なため、広く普及している建材で、多くの家や施設の内壁に利用されています。
例えばベニヤ板を壁面に貼ろうとすると、梁型や柱型に合わせて加工をする際には、ノコギリを使用する必要ありますし、貼り付ける時にもビス1本1本を打つのに時間が掛かります。
一方、石膏ボードだと、加工はカッターで切り目を入れてから少し力を入れて押してやれば、きれいにカットすることができ、取り付けもビスが簡単に貫通するので、短時間で貼り付けが可能です。
また、材質が石膏であるため、火に強いという特性もあります。
しかし、デメリットもあります。
強度があまり無いので、強い衝撃を受けると、割れたり、穴が空いたり、潰れたりしてしまいます。
水にも弱く、一度、水分を含んでしまうと脆くなります。
そして冒頭にも書いた様に、点で支持するフックやビスは効きません。
(下地にまで届いていれば、支持できる場合もあります)
石膏ボードが下地の場合は、石膏ボード用のフックやトグラー(ビス止め用の埋め込み部品)、ボードアンカーなど、様々な商品が販売されていますので、用途に合わせて選ぶのが良いです。
もし、下地が石膏ボードかが分からない場合は、針などを刺してみて下さい。
簡単に貫通するようであれば、石膏ボードが下地です。
仕上げが壁紙なら、針を抜いた跡が目立つこともありません。
壁に付けたフックが外れてしまったことありませんか?
公開日:
更新日:2024/10/13
カテゴリー: 不動産の豆知識