年号も令和になり、昭和に建築されたマンションだと、築50年を超える建物も多く見受けられるようになってきました。
昭和40年代や50年代に建築されたマンションの部屋がリフォーム(リノベーション)されて売りに出ていますが、築年が古くてもそれなりの価格で取引がされています。
そうなってくると「マンションの寿命ってどれくらいなんどうろ?」という疑問が湧いてきますが、よく戸建の耐用年数は20年だとか、マンションだと40~50年くらいじゃないかという話を聞くことがあります。
この話、正解でもありますが、誤りでもあります。
よく言われる耐用年数とは、法定耐用年数のことで「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」で定められた税法上の耐用年数を示した数値です。
法定耐用年数だと、木造22年、鉄骨造(重量鉄骨)34年、鉄筋コンクリート造47年となっています。
しかし、上記の耐用年数は、建物の寿命とイコールではありません。
国土交通省が公表している「RC造(コンクリート)の寿命に係る既往の研究例」によると、鉄筋コンクリ-ト造建物の物理的寿命は117年と推定されるとしています。
もちろん、117年という年数は、適切な維持管理を行っている状態を前提としているので、正常な状態で使用するためには、適切な設備等の更生工事が必要でとなります。
また、柱や梁などの上からもう一層コンクリートを被覆することで、上記の年数から更に寿命を伸ばすことも可能です。
昭和40年に建築されたマンションでも築57年ですから、上記の数値から見ると、まだまだ寿命があるということになります。
マンションの寿命はどれくらい?
公開日:
更新日:2022/08/20
カテゴリー: 不動産の豆知識