以前、住宅ローンの借入をする際に、原則加入する「団体信用生命保険」について、お話をしましたが・・・
今回は「団体信用生命保険」とは別に、自身で保険料を支払って任意加入できる「疾病補償付ローン」について、お話をしたいと思います。
「疾病補償付ローン」は、特定の疾病で特定の状態になった際に、支払われる保険で、保険の範囲や内容、保険料は、各金融機関により異なります。
商品としては「ガンのみ」「3大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中(脳梗塞、脳内出血、クモ膜下出血))」「7大疾病(3大疾病+高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)」「8大疾病(3大疾病+高血圧性疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵(すい)炎)」のセット商品を取り扱っている金融機関が多いです。
まずは、どの範囲までを対象とするかを決める必要があります。
もちろん、補償の対象が増えれば保険料も上がります。
保険料の支払いについては、住宅ローンの金利に上乗せする方式と、別途保険料を支払う方式、それと住宅ローンを借入すると無料で加入できる3パターンが一般的です。
通常、金利で0.2%~0.3%程(5,000万円借入した場合だと約6,500円~約7,700円)取られる保険料が無料と聞くと、とてもお得感がありますが、無料で付いてくる「疾病補償付ローン」は、大概の場合「いかなる業務にも就業できない状態が6ヵ月とか13ヵ月続いたら残高が0円になる」というハードルが高いものが多いです。
最近では、別途保険料を支払うタイプ(金利上乗せも含む)のものだと、「ガンと診断(上皮内癌は除く)されたら住宅ローンの残高が0円」なるという商品が多くなってきています。
また、最近では「三菱UFJ銀行」が取り扱っている「3大疾病保障充実タイプ(金利上乗せ型)」では、上記のガンの補償に加え、「脳卒中(脳梗塞など)・急性心筋梗塞で入院したら住宅ローン残高が0円」になるという商品が秀逸です。
現時点で私が知る限りでは、同等の商品を取り扱っている金融金は無いと思います。
住宅ローンを選ぶ場合は金利だけでなく、この辺りも加味して検討をすることも大切ですね。
最後に「疾病補償付ローン」は、「団体信用生命保険」と違い、持病があると、かなり高い確率で加入が出来ないので、注意が必要です。