前回は、「布基礎とベタ基礎について」お話をしましたが、今回は床下がどうなっているかについて、見ていきたいと思います。
下図のように、基礎(コンクリート)の上に乗っかている木材を「土台(どだい)」と呼び、基礎の上に乗っていない木材を「大引(おおびき)」と呼びます。
近年の住宅では、基礎と土台が接していると土台が湿気を吸って腐食しやすくなるので、間に基礎パッキンと言う硬い樹脂製の物を挟むことにより、腐食防止と通気を確保しています。
昔は、このパッキンが開発されていなかった為、基礎部分に穴(通気口)を開けて床下の換気をしていましたが、強度が落ちてしまったり、害虫や害獣が進入しやすかったり、通気口付近から基礎にクラック(割れ)が生じるなど、問題が多い部分でした。
土台や大引より小さい「根太」と呼ばれる木材を土台や大引の上に均一に並べ、その上に「合板(ベニヤ)」や「フローリング」を張って床を作っていきます。
床鳴りの原因は色々ありますが、表面のフローリングやベニヤに起因するものと、根太の不具合によるものが、ほとんどです。