住宅ローンを借入する際、特に希望をしない場合は「元利均等方式」で進んでいきます。
返済方法には「元金均等方式」というものもありますが、銀行から勧めてくることは、あまりありません。
そこで、今回はこの2つの返済方法には、どのような違いがあるのかを見ていきたいと思います。
◆元利均等方式
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金利に変動があった場合でも、毎月の返済額が一定に決まっています。
返済額が一定であるため、金利に変動があった場合には、返済額の中で元金と金利の割合を調整しています。
ただ、金利上昇が続いた場合、元金の返済が足りなくなる可能性がありますので、5年に一度見直しを行い返済金額の調整をします。
見直し時に返済額が大きく上がってしまうと、返済が困難になることも考えられますので、元々の返済額の1.25倍を超えない範囲で調整するようになっています。
特徴としては、返し始めの頃は金利の割合が多いため、元金があまり減りません。
ですから、できるだけ早い段階に、より多く繰り上げ返済をするのが有利です。
◆元金均等方式
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毎月返済する元金を決め、そこに金利分が上乗せされます。
その為、返済を始めたころは、返済額が大きくなります。
その代わり返済が進むにつれ、月々の返済額は減っていきますので、返済が楽になっていきます。
但し、金利が上昇した場合等は、月々の返済金額が急に増えることも考えられます。
こちらの返済方式には「元金均等方式」のような125%ルールのようなものはありませんので、金利が上がれば上がるほど、月々の返済額は大きくなります。
特徴としては、「元利均等方式」よりも元金の減りが早く、返済総額も少ないことです。
現在のように金利が低い時期は「元利均等方式」と比べても月々の返済額にあまり差がありませんが、金利が高くなってくると返済額の差が大きくなるので、注意が必要です。