「西ヶ原」は北区の南端に近い場所に位置する町です。
西ヶ原の半分くらいが豊島区に面していることもあり、北区内の他の地域と比べると、少し町の雰囲気が違うと感じるエリアでもあります。
【旧古河庭園】
西ヶ原の北東側には、都道455号線(本郷通り)が走っており、道沿いには「旧古河庭園」や「平塚神社」「西ヶ原一里塚」「飛鳥山公園」といった史跡が多く点在しています。
また、この道は江戸時代に徳川家の将軍が日光社参拝の折に使用する道として利用されていた為、「日光御成道」と呼ばれていました。
その本郷通りから西ヶ原の南西端に向かう道「ゲーテの小径」には「ゲーテ記念館※」などもあります。
※1949年、ゲーテの生誕200周年を記念して、実業家・粉川忠(こがわただし 1907~89)が「ゲーテの精神的遺産を継承発展するため」の研究機関・資料館として北区王子に《財団法人 東京ゲーテ協会》を設立したのが始まり(東京ゲーテ記念館HPより抜粋)
【東京ゲーテ記念館】
南西端には、むかし日本海軍の施設「海軍下瀬火薬製造所」がありました。
その後、その跡地には東京外国語大学が移転してきましたが、平成12(2000)年に府中市へ移転した為、公園(みんなの公園)が整備されました。
【みんなの公園】
西ヶ原の中心あたりにある北区立飛鳥中学校からその南側にある昌林禅寺にかけては、貝塚もありました。
地名の由来は定かではありませんが、この地域の中心地であった中里村・上中里村(一説には平塚神社)から見て西側にある原野であったからと考えられています。
その後、明治22年の市制町村制が導入された際に滝野川村の大字となりました。