北区は南北に走っている京浜東北線の線路を境にして東側が低地、西側が高台となっています。
そのため、北区には坂が多くあります。
今回ご紹介する坂は、「北区中十条4丁目1番付近」から「北区赤羽西2丁目1番先」まで延びる「清水坂(しみずざか)」です。
坂は「京浜東北線」と「埼京線」に挟まれた場所にあり、形状は直線に近いですが少し蛇行しています。
坂の上と下では高低差が約15.67mで、長さは約550mあります。
【出典:国土地理院発行2.5万分1地形図】
坂の途中にある碑文に「十条の台地から稲付の低地に下る岩槻街道(旧日光御成道)の坂である」と刻まれていることから、道が下り始める「北区中十条三丁目交差点」辺りが坂の始まりと思われます。
【清水坂 坂上(北区中十条三丁目交差点付近)】
坂の初めは緩やかな下りになっています。
【清水坂(坂上側から撮影)】
坂を進み、傾斜が強くなってくると、左手には崖があった形跡のある土地が現れます。
【清水坂 坂上側から撮影】
更に進むと、坂は一度右に曲がります。
【清水坂 坂上側から撮影】
そして今度は、左に曲がります。
この辺りになると、右手の建物が無くなり、眺望が良くなります。
【清水坂 坂上側から撮影】
坂が左に曲がって少し歩くと左手に「八幡山児童遊園」が見えてきます。
当時、この公園のあった辺りは切り立った崖になっていて、清水が湧いていたことから「清水坂」の名前が付いたと言われています。
また、この公園が造成され場所には貝塚がありました。
【清水坂 八幡山児童遊園】
坂の名前が刻まれた「碑」は、この公園の前に立っています。
【清水坂の名前を記した碑】
公園を少し過ぎた先には、京浜東北線の反対側(東側)に抜けられる地下道もあります。
【清水坂 清水坂地下横断歩道】
この辺りになると、坂の傾斜もかなり緩くなっていて、座ったままでも自転車をこげるくらいです。
【清水坂 坂下側】
埼京線の高架をくぐった先辺りが、坂の終わりです。
昔、この辺りは稲付(いなつけ)という名称で呼ばれていました。
【清水坂 坂の終端】