2月の土曜日、日曜日を利用して、2区画の建築条件付売地の現地販売をしました。
建築条件付売地なので更地です。
真冬に、しかも更地で現地販売をするのは初めてではありませんが、その日は風も強くて、体感は実際の気温より寒く、震えながら待機していましたが、初日のご来場はゼロ。
翌日曜日も午前中はお客様がいらっしゃいませんでした。更地なので、広告をご覧になったお客様も、わざわざこんな寒い日に見に来なくても、もっと暖かい日に見に来れば良いわけです。
時間が経つとともに「今回はダメかぁ」と思い始めた頃、1台のオートバイが現地に到着しました。
その方はヘルメットを取ると、「この2区画一緒に買えますか?」と言いました。
二世帯住宅を建てるために、広めの土地を探していらっしゃったそうです。
話はトントン拍子で進んで、土地の売買契約を締結して、その後建物の請負契約も終わりました。
「実は、3年ほど前にキッチンや居室がそれぞれ1階と2階にある準二世帯住宅を建築して私たち夫婦と、私のご両親と4人で暮らしていたのですが、子供が生まれて、狭くなってしまったので、仕方なく近くでアパートを借りて別々に暮らすことになったんです」
そんな事情もあったのでご両親も「またみんなで一緒に暮らせるなら」と買い替えすることに大賛成です。
二世帯住宅の建築が始まったところで、現在ご両親が住んでいる戸建の売却依頼をいただきました。
まだ3年しか経っていない車庫付き築浅戸建で、前面道路は4m、2階のキッチンはグレードの高いシステムキッチンそしてキッチンにあわせた食器棚、室内もとてもきれいです。販売価格も適切だったので、週に1~2件ほどお問い合わせのお客様の内見がありました。
この調子なら、すぐに購入申し込みがあると思っていたのですが、1ヶ月経って10組以上の内見があるのに購入申し込みがありません。
なぜ売れないのか、お客様のご案内のあとで、家の中をじっくり見て回りました。
問題があるようには思えないのですが、あえて言えば道路が北側にあること、南側の隣家との間が狭いことくらいです。
北側に道路があることはどうにもできません。南側隣家との間が狭いことも同じですが、階段で2階に上がりきった時に、最初に見えるのが南側の隣家の壁です。これを見て圧迫感があるのかと考えて、その窓にカーテンを付けてもらうことにしました。
もちろん内見の際には、カーテンを開けて隣家との距離も見ていただくようにしました。
取り付けたカーテンのセンスが良かったこともあって、カーテンを付けてから間もなく購入申し込みがありました。