今回のご相談は「買換えをしたいので、自宅がいくらで売れるのか査定してほしい」という内容でした。
ご自宅へ伺って、建物内を見せていただいてから、査定価格をお伝えすると、あっさりと「その価格で(媒介)契約をお願いします」と言われました。
すると「トウリハウジングさんを含めて3社にお願いして、他の2社からは査定価格を出していただいたんです」
「他の2社の数字は、どうでしたか?」
「トウリハウジングさんから提案された価格より、高い数字を言われた会社がありました。でも、その担当者は家に来るなり、建物内も見ないで作ってきた査定書を出しました。もう1社は家を見に来ないで、電話で査定価格を言われたんです。家の中を見ないで出してくる査定価格なんて、私は信用できません。トウリハウジングさんは、家の中をしっかり見てくれて、価格を出してくださったのでお願いすることにしました」とおっしゃるのです。
売却査定のご依頼をいただく方には「メールで査定価格を教えてほしい」とか「いくらくらいで売れるのか、この辺の相場を知りたい」という方も多くいらっしゃるので、電話で査定価格をお伝えすることもあります。たぶん電話で査定価格を伝えた会社の担当者もそういう感覚だったのではないでしょうか。
不動産の取引は売る場合も買う場合も、お客様は信頼できる会社、或いは担当者を何かの基準で判断するのだと思います。
「慣れ」で仕事をしてはいけないな、と改めて思いました。
売却のご依頼をいただいたあと、早速広告活動を始めました。
インターネット広告やレインズに掲載すると、すぐにお客様や他の不動産会社から問い合わせがあり、何組かご案内をしました。でも購入申込には至りません。
その理由として考えられるのは、この戸建が路地状(旗状)敷地に建っていて周囲が隣家に囲まれているため、建物内が暗いと感じるからではないでしょうか。
チラシを周辺に入れて、現地販売会を開催しました。
翌週もその翌週も広告を入れて、毎週土曜日と日曜日に現地販売会を行って、ようやく2ヶ月半ほど経って申し込みをいただき、契約することができました。