今回の依頼者は、5年ほど前にマンションを買って、家族3人でお住まいになっていました。
ところが数か月前に体調を崩してしまい、勤めていた会社を退職して、現在は療養中ということです。
購入してからまだ5年しか経っていないマンションを売却して、生活費に充てたいというご相談でした。
そこで売却する場合の査定価格を算出して依頼者にご提案したのですが、依頼者も依頼者のご家族も現在の住まいは、とても気に入っていて「できればここに住んでいたい」という気持ちが強かったことと、「健康になったらまた働いてもう一度自宅を買いたい」という考えだったので、私たちは依頼者にリースバックの提案をしてみました。
私の説明を聞いて依頼者は、自宅を売却して売却代金が入ってきた後も、そのまま自宅に住み続けることができるという点と、また働き始めた時に、自宅を買い戻すことができるという点が気に入って、自宅を売却するのではなくリースバックで話を進めることになりました。
リースバック方式は、すべての方にとって良い売却方法ではないと思いますが、今回の依頼者のような場合には、リースバックが適していると考えます。