中古戸建を更地で売却する場合の注意点は?

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更新日:2024/10/13

カテゴリー: 不動産売却

所有不動産を「中古戸建」として売却しようとしていた場合でも、購入者からの要望で「更地にして引渡しをして欲しい」と言われることがあります。

上記のようなケースは、購入者が建て替えを前提に不動産購入を検討していることが多く、無駄な建物の所有権移転登記費用を節約する為、解体費が読めないと資金計画が組みづらい、自分で解体の手配をするのが面倒だからといった様々な理由から更地渡しを希望されます。



更地渡しにした場合、販売価格の増額が無い限りは、値引きをしたのと同じになりますので、購入希望者と協議をしたうえで、売却価格や引渡しの状態を決定します。

自身で建物を解体してから土地を引渡すことにする場合には、単純に解体費だけでなく、建物にアスベストが使用されていないか?(アスベストあると解体費が高額になります)、地中埋設物がある可能性があるか?等についても、よく検討したうえで、相手方に承諾の意向を伝えないと、結果的に「想定より費用が掛かってしまった」ということになりかねませんので、注意が必要です。



もちろん、中古戸建のまま引き渡すことになったとしても、アスベストの使用が確実なのであれば、その旨を伝えなくてはなりませんし、地中埋設物については売主がその存在を知らなくても、売主の責任と負担において撤去する義務が生じます(契約不適合責任を免責にしていた場合は免責となります)

後々の、余計な出費の発生やトラブル防止の為にも、知っている情報や懸念される事項がある場合は、事前に不動産会社や相手方に伝えておくと良いと思います。


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