不動産を購入するうえで、知っておいた方が良いことや知らないと損をすることについて、ご紹介をしています。
日本の木造住宅の基礎は、大きく分けて「布基礎」か「ベタ基礎」のどちらかになっていることが一般的です。
特に古い家だと、布基礎に束立を組み合わせた基礎(下図 布基礎図参照)になっていることがほとんどです。
全ての住宅で床下を確認できる訳ではありませんが、1階に床下収納や和室がある戸建は、床を開口したりしないで床下を確認することができます。
但し、畳を上げて確認する場合は「簡単」とも言えないので、前向き検討する段階になってから依頼すると良いと思います。
◆ 布基礎
==============
ベタ基礎工法が主流になる前は、一般的な工法でした。
建物の外周部にコンクリートで基礎を造り、その内側に束石と呼ばれる石やコンクリートを等間隔に配置して、そこに束と呼ばれる木材を立て建物を支えています。
建物の重さを線や点で支えているため、部分的に建物が沈下する可能性がベタ基礎工法より高くなります。
特に昔の布基礎の戸建は、地面が床下で露出しており、湿気がダイレクトに上がってきます。
その為、湿気やカビ臭を感じたり、シロアリなどの害虫被害が発生する危険性が高くなります。
これを改善する方法としては、床下にコンクリートを流し込んだり、防湿シートを敷く等の方法があります。
◆ ベタ基礎
==============
現在、主流の工法です。
住宅の下部全体にコンクリートを流し込んで基礎を構築し、建物の荷重を面で受けます。
また、耐力や地震に対する強度が高いだけでなく、地面からの湿気をコンクリートが軽減してくれるため、布基礎と比較すると、防湿性にも優れています。
湿気が少なくなると、居住性も向上しますし、カビ発生の軽減、害虫(シロアリ等)被害に合いにくくなります。
但し、コスト的には布基礎よりも高くなります。