今回ご紹介する坂は、「北区赤羽台4丁目2番付近」から「北区赤羽台3丁目6番先」まで延びる「師団坂(しだんざか)」です。
坂は、埼京線の線路脇にあり、形状は「く」の字で、坂の一番上で大きく西側に曲がっています。
坂の上と下では高低差が約15.16m、長さは約310mあります。
この坂は、明治20年(1887)に「丸の内」から「赤羽台」に旧陸軍の「工兵大隊」が移転してきたのに合わせて作られました。
この坂の途中や坂上に工兵隊の兵営があったことから、「工兵坂」とも呼ばれていました。
坂は八幡神社の入口付近から始まります。
坂の右手に見える鳥居の先にある八幡神社(赤羽八幡)は、江戸時代より赤羽根村、下村、袋村、稲付村、岩淵宿の総鎮守になっています。
【師団坂 坂下から】
八幡神社を過ぎた辺りです。
この辺りから右手に、坂上にある学校の施設が見え始めますが、この辺りも兵営になっていました。
【師団坂】
だいぶ坂の上まで登ってきました。
このあたりで坂が「く」の字に折れています。
【師団坂】
振り返ると眺望が良く、街並みが見えます。
【師団坂】
まもなく頂上に到着です。
この高台からは埼京線の工事の際、古墳石室(東京都北区指定有形文化財)も見つかっており、現在は中央公園(十条台)に保管展示されています。
【師団坂】
坂の一番上に到着しました。
この坂の先には、大型の病院(東京北医療センター)があります。
【師団坂】