不動産の所在を表す「住所」には2種類あります。
1つは市町村が決めている「住居表示」、もう1つは登記所が付けた「地番」です。
わかりやすく「住居表示」は郵便物が届く住所で、「地番」は不動産の取引をする時に使う住所と覚えておいても問題ないと思います。
「住居表示」と「地番」の違いについて、簡単にまとめてみました。
◆住居表示とは
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「住居表示に関する法律」に基づく住所の表し方で、市町村が定めています。
10~15mごとに住所を定めている関係で、地番と異なり同一の住所が存在する場合が多くあります。
その為、表札を出していないと郵便物が届かない可能性があります。
◆地番とは
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1筆の土地ごとに登記所が付けている番号です。
1つの土地に1つの番号が付いていますので、番号が分かれば、どこにある土地かを特定することができます(道路や水路等、無地番の土地も存在します)
また、住居表示が実施されていない地域では、住所を表すためにも使われることがありますし、地番と住居表示が同一である場合もあります。
ときどき地番を記載している場合があり、その住所に行ってみたけど物件が見当たらないということもあります。
しかし、物件管理の都合上、所在地の枝番までを記載していないことも多いです。