今回売却のご依頼をいただいたのは、売主様の自宅近くにある4mの公道に面している空き家の戸建です。
築年数が古いことに加えて、しばらく空き家にしていたので、かなり老朽化していました。
使っていない空き家ということの他に、借入金の返済が厳しいそうで、その戸建を処分して返済に充てるそうです。
専任媒介契約書にサインをいただき、販売を開始することになりました。
今回は専任媒介契約書をいただきましたが、媒介契約には以下の3種類があります。
1.専属専任媒介契約
1社のみに売却の依頼をして、他の会社に依頼することはできません。
また、売主様が自ら発見した買主様と仲介業者を通さずに売買契約を締結することはできません。依頼を受けた仲介業者は1週間に1回以上販売状況を売主様へ報告しなければなりません。
2.専任媒介契約
1社のみに売却の依頼をして、他の会社に依頼することはできません。
売主様が自ら発見した買主様とは仲介業者を通さずに売買契約を締結することができます。依頼を受けた仲介業者は2週間に1回以上販売状況を売主様へ報告しなければなりません。
3.一般媒介契約
複数の会社に売却の依頼をすることができます。
また、売主様が自ら発見した買主様と仲介業者を通さずに売買契約を締結することもできます。
すぐにインターネット広告の他、周辺にチラシを入れました。
反響もすぐにあって何組かご案内して、その中の一組のお客様から購入申し込みをいただき、スムーズに契約まで締結しました。
契約後、売主様に決済時に使うので固定資産税の納付書を用意してくださいとお願いしたところ「納付書?、どこ行ったかかなぁ、捨てちゃったかも」というお返事でした。
買主様の住宅ローン審査が承認されて決済日が決まりました。
固定資産税の納付書について「先月くらいに来ていると思うのですが、支払った控えはありませんか」とお尋ねすると「覚えていない」という返事だったので、気になって「固定資産税お支払いになりましたか?」とお尋ねすると、「覚えていない」とおっしゃいます。
心配になって謄本を取ったところ、契約の時には付いていなかった地方税の差押え登記が付いていたのです。
すぐに差押え登記を付けた役所に連絡をして、売主様と一緒に行き、納付金額の取り決めをして差押解除に応じてもらいましたが、決済日直前でした。