不動産売却後の手続きは?

公開日:

更新日:2022/08/17

カテゴリー: 不動産売却

不動産購入希望者が見つかり、売買契約が締結されたら、そこから決済(残代金を受け取り、物件を買主へ引き渡す日のこと)までの間と物件引渡し後に必要な手続きがいくつかあります。

今回は、代表的な手続きについて、見ていきたいと思います。
まず、「引渡し前」に行うものとしては、下記のような手続きがあります。

  1. 住宅ローンなどのお借入がある場合には、決済日が確定した時点で速やかに、抵当(根抵当)権設定権者である金融機関等に全額返済の意向を伝え、書類を用意してもらう必要があります。この手続が遅れてしまうと、決まった日に決済ができずに違約となってしまう場合もありますので、一番重要な手続きと言えます。

  2. 契約時に買主と特別な約束(例えば測量や設備撤去をするなど)をしている場合は、その手配をしなければなりません。ただ、買主が住宅ローンを利用する場合には住宅ローンの承認が下りてから着手するようになります。

  3. ライフライン・ネット回線の停止。売買契約を締結した後にもう一度室内を見たり、清掃が必要な場合があったりしますので、必要なくなったタイミングで解約します。契約によっては、現在の使用者が解約しないと次の方が新たな契約をできない場合もありますので、遅くとも引渡し日前日までに解約することが望ましいです。

  4. 家財などがある場合は、その移動や処分の手配。

  5. 買主と取り決めをしていない限り、売主に室内清掃の義務はありませんが、気持ちよく引き渡しをしたいので、軽く清掃をしておくと良いと思います。

  6. 郵便物などが届く住所の変更や転送申請

  7. メンテナンス保証等が引き継げる物件の場合は、その申請

  8. 決済に必要な公的証明書の取得



引渡し後は、手続きすることはほとんどなくなりますが、下記のような手続きが必要になる場合もあります。

  1. 火災保険の解約(解約すると保険料が返金されることがあります)

  2. 売却益が出た場合の確定申告

  3. 固定資産税・都市計画税の支払いが残っている場合は、その支払い(買主からは日割り清算で決済日以降の税額を受け取ります)※決済日前に支払いを完了していない場合



上記で挙げた項目以外にも、必要な手続きがある場合があります。

仲介の不動産会社が、必要なタイミングで教えてくれると思いますが、事前にどのような手続きが必要かを聞いておくと、効率よく手続きを行うことができると思います。

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